観音寺ほほゑみ十三観音
慈愛をもって人間らしく生きなさいというのが観音様の教えです。
色々な姿に変わって、どんな私たちの悩み苦しみも見落とすことなく救ってくださいます。
私たちが生活していく上でどのようにしたら幸せになれるか説いており、観音様の本当の願いは、
私たちがちょっとした思いやりで人々の心の苦しみをとり楽しい思いにさせることです。
会いたいと思えばすぐに会えるようにさまざまな姿形をしたほほゑみ十三観音を建立いたしました。
慈天(じてん)観音
観音寺慈悲菩薩眷属衆の母体仏で、抜苦与楽を司ります。
苦悩する私たちを迷いから救うためにほほゑみ十二観音を天上界から降臨させ、優しきほほゑみで私たちを見守って下さいます。祈る者に笑顔あふれる人生をもたらします。
慈学(じがく)観音
智慧を司どり、学ことの尊さを教えて下さいます。祈る者には経典の広大無量な妙智力によって学業成就、出世昇進、明暗発念、合格祈願などの御利益があります。
慈煌(じおう)観音
人間に本来具わる命の輝きを司ります。辛くくじけそうな時に祈れば仏智の煌めきで無明黒闇を照破し、生きる勇気と喜びが得られます。開運と不安解消のご利益があります。
慈愛(じあい)観音
愛を司ります。寂しい時に祈ればいつでも優しく包み込んで慈悲のまなざしと限りなき深い愛情で私たちに安楽らぎを与えてくれます。孤独解消と眼病快癒の御利益があります。
慈薬(じやく)観音
左手に持つ薬壷に秘蔵する天界の妙薬を、右手に丸薬に調薬して施し。心身の病を救って下さいます。寿命長延、病魔退散、持病軽快、難病克服、手術成功の御利益があります。
慈誠(じせい)観音
誠実と反省を司ります。煩悩の誘惑に負けて悪道に逸れた時、慈悲の心で誤りを糾し人として歩むべき誠の道へ戻れるよう諭して下さいます。正義と更正成就のご利益があります。
慈永(じえい)観音
時の流れを司ります。仏教では受け嗣ぐことを「相承」と称して重んじます。次代に遺すべき教え、自然、命、また各人の大切なものを未来へ永く継承できる御利益があります。
慈香(じこう)観音
銘香の功徳によって身心を清め邪気を払い福を招きます。お花、お茶、献膳などの尊きお供え物をお香の薫りで包み浄土の故人のもとへ届けて下さり最上の供養をもたらします。
慈農(じのう)観音
大地の恵みである農畜産、果樹、林業漁業等を司ります。自然への感謝を忘れずに慎ましく汗を流す者に作業安全、五穀豊穣、大漁満獲、天候順調のご利益があります。
慈結(じゆい)観音
出会いとご縁を司り、人々が仲良く暮らすために欠かせない和合の教えと思いやりの心を示して下さいます。祈る者には出会いを結び、絆を深めて下さる。ご利益があります。
慈戒(じかい)観音
世の中の規範や守るべき道徳を司り、人々が悪い行いをせず善き行いを積めるよう見守って下さいます。祈る者には裁判ごとや争いごとが穏やかに解決するご利益があります。
慈水(じすい)観音
万物の命の源である清水を司ります。節水などの環境保全に心がけて祈る者に健康長寿、火災除け、雨乞い、船旅航海安全、水難事故被害供養などのご利益があります。
慈芸(じげい)観音
天界の楽器を奏で、芸術、芸能などの美を司ります。稽古の努力を積んで拝む者には書道、絵画、演劇、音楽、歌、写真、彫刻、詩、舞踊などの技能上達と成就の御利益があります。
観音様とは
観音様とは正しくは観世音菩薩と呼ばれ広く親しまれる菩薩です。
観音様とはどういうお方かといいますと、『観音経』のはじめに、「観音様はどういう因縁で観世音という名前がついたのですか」という無尽意菩薩の質問に対し、お釈迦様は「生きとして生けるのがあらゆる苦しみ・悩みに出会ったとき、一心に観音様のお名前を称えれば、ただちにその声を聴き感じて即座に現れて救いだして下さるお方である。だから、観世音と名付けられたのである」と答えておられますように、観音様は、生きとして生ける、もののあらゆる煩悩を救い、その願いを叶えて下さるお方なのです。ここで大事なのは、一心称名余念雑念を交えず、一心になって観音様の名号を称えることであります。
この世の人々をもらさず救おうとする観世音菩薩様、深い慈愛と奉仕の感覚が育まれます。
「南無観世音菩薩」
「オン・アロリキャ・ソワカ」
本尊聖観世音菩薩